耳鳴り
症例2 耳鳴り・耳閉感の改善例
患者
50代・女性
来院
2018年8月
症状
先月下旬、突発性難聴発症。
整形外科にてステロイド薬を処方され、10日ほど服用し症状はだいぶ
落ち着いたが、耳鳴り・耳閉感が解消しきれず、若干残っている。
他の症状:右肩こり、片頭痛、ふくらはぎの攣り、時々腰痛
治療
右の首~肩上部、肩甲骨の内縁などに明らかな筋の緊張が認められた
のと、時々顎関節の調子が良くないとのご本人の訴えから、それらを
緩める仙骨部・足・手のツボに刺鍼を行なった。
3日後、2回目の来院の際、耳鳴りは消失し、耳閉感も3割程度と
なったとのこと。
10日後の来院時には、耳閉感も1割程度となっていた。
その後は、その他の症状も含め、ご本人の体調に合わせてその都度
治療を行なっている。
使用した主なツボ
膀胱兪、T2(2.5)・R、僕参、養老
考察
患者さんご本人の訴えにもあった通り、右肩の凝りが大きく関与
していると考え、そこを緩めることを優先で治療を行なった。
発症からあまり時間が経っておらず、しかもあまり間隔を空けずに
治療を行なえたことも速やかな改善に繋がったと考えられる。
症例1 耳鳴りの改善例
患者
50代・女性(2016年12月)
症状
ここ最近(1か月ほど前から)、右耳にキーンという高音の耳鳴りが出ている。時々、めまいっぽく一瞬クラッとすることもあり。以前から頸椎5-6間の軽いヘルニアがある。
他の症状:頸~肩にかけて時々凝り感
治療
耳鳴りとめまいに関係する頸の緊張を緩めることを目的に、足のツボと、肩の凝りに関係する手のツボに鍼をした。翌日、「あれから耳鳴りが消えました!」と喜びの電話をいただいた。
考察
耳鳴りの場合、頸に特有の緊張が表れていることがよくあり、その部分の緊張を緩めることで速やかに症状が改善することがある。この例は、その一例であり、めずらしいことではない。