首の痛み(寝違えなど)
症例4 首の痛みの改善例
患者
50代・女性(2021年・10月)
症状
3日前に階段で滑って転倒し、次の日に買い物の袋を肩に下げて歩いていたところ、
昨日から左首から左肩にかけて痛みが強くなってきた。
治療
転倒した際、左の臀部を強打したとのこと。
初回は、炎症を抑えるツボに刺鍼しつつ、頚の緊張部位と関連の深い肩甲骨内側のツボ、頚と肩の境に関係する下腿のツボに鍼をした。
すると、直後に痛みがだいぶ落ち着いたとのことで、終了。
一週間後、左肩上部の張り感のみ少し感じているとのことで、そこに関連する臀部と
前腕部のツボを使い、緩めた。
施術後、症状なくなったとのことで、今回で一旦終了とした。
考察
転倒時、左臀部を強打したとのことで、その際生まれた緊張を考慮しつつ施術を行えたことが、早い回復に繋がったと考えている。
症例3 首の痛みの改善例
患者
60代・女性(2018年・4月)
症状
4,5日前から、特にきっかけなく右首に痛み発症。動かさずとも痛み
感じる。
治療
触診により、右首の後ろやや横側と、後頭部との境辺りに明確な緊張があり。
関係する肩甲骨の内側とふくらはぎを探ってみたところ、同じく明確な緊張部が
みられた。
計3か所に3本の鍼を使用し施術を行なったところ、直後に痛みが消失した。
考察
普段仕事で、PC作業をするのと立ち仕事が、半々くらいとのことで、
その両方の影響が関わっていたとみられる症例。要因がいくつか重ねっている
ケースがあることを見逃さないことが大事である。
症例2 寝違えの改善例
患者
40代・男性(2018年・4月)
症状
3日前に朝起きた際、寝違えの痛み発症。場所は左の首から肩にかけて。
特に、顔を左に向けようとすると、痛みが強く出る。
近くの整体に行き、首を強く揉まれたところ、症状が悪化した。
その後、インターネットで当院をみつけ、予約いただき、来院。
治療
触診にて、首、肩の緊張を調べ、そこを緩める背中や臀部のツボに鍼を使い、
緩めた。同時に、炎症を抑えるツボにも鍼をした。
また、鎖骨や肩甲骨の動きを改善させる手技や、腕から首の緊張を取る手技も
同時に行なった。
直後から痛みが減少し、左に顔も向けられるようになった。
翌日電話をいただいた際は、さらに状態が良くなり、自覚として治ったと言って
いただいた。
考察
寝違えそのものの炎症を鎮めることを優先しつつ、もともと首肩こりが慢性的にある
とのことだったので、肩甲骨や鎖骨の動きを良くすることも主訴の軽減につながると
考え、そのような施術を行なったことで、速やかに良い状態に導くことができた。
症例1 寝違えの改善例
患者
8歳・女性(2018年3月)
症状
昨日の朝、起きた時に右首に痛みがあり、動かしづらい。
右首・側部で肩との境辺りに圧痛があり、どの方向に動かしても
そこに痛みを感じる。
治療
背部の緊張を診たところ、痛みのある個所に関連の深いところに
明確な緊張がみられたため、そこに鍼をした。
そのまま、首を動かしてもらったところ、痛みがなくなったとのこと。
鍼を抜いたあと、もう一度動かしてもらったところ、大丈夫とのことで、
治療終了。
考察
一本の鍼で改善という、ごくシンプルな結果となった。
原因がうまく絞れ、かつ原因をうまく取り除けたときは、
今回の例のように即効をみることができる。